パパが飲んだビールシリーズ29
醸造:ドイツ・ミュンヘン
アクセス:ワシントン界隈では、どこでも入手可能。ややもすると、世銀本館ビル地下1階のギフト&スナック・ショップにだって置いてある。
“First
made available in 1872, Spaten Oktoberfest is traditionally the first beer
tapped at the beginning of the Oktoberfest festivities. Firm in body and mildly bittersweet, it
has an emerging light toffee quality that predominates after several sips. Hoppy, flowery high notes offer a nice
balance to the shy, delicate hop presence. It finishes quietly malty, accompanied by a sweet, fragile,
woody aspect at last sip.
Well-presented Spaten (“spade” in German) sets the savory pace from year
to year.” (365 Bottles of Beer for the Year 2002)
ひとこと:
先ず、ぼくは最初に「ドイツビール・ギブアップ宣言」をしたいと思う。アメリカではドイツビールの銘柄が信じられないほど豊富で、どれがどれだかわからないのである。例えば、今回ご紹介する「スパーテン」も、「ベックス」や「セント・パウリ・ガール」とどこがどう違うのか全然わからない。「バドワイザー」「ミラー」「クアーズ」「サム・アダムス」ほどではないけれど、アメリカではドイツビールはそれなりのポジションを既に確立しているような気がする。しかも、「ジャイアント」「セーフウェイ」レベルのスーパーマーケットだけではなく、ガソリンスタンドやセブンイレブンにまで進出している。もっと驚きなのは、グルメ系の高級食材専門スーパー「サットン・グルメ」にもドイツビールがかなりの種類置かれていることである。さらにもっと驚きなのは、世銀の本館地下1階の売店で買えるビールが、なんと「スパーテン」と「セント・パウリ・ガール」「ディンケル」だけだという事実である。
最近ぼくが頻繁に引用している「Pocket Guide to Beer 7th
Edition」のドイツビール紹介ページは、アメリカビールに匹敵するページ数を誇る。これまでアメリカ産ビールを攻めるのに使ってきたエネルギーと同じだけをドイツビールにこれから振り向けるのは至難の業だ。超メジャーな数銘柄だったらともかく、「フレッシュ・フィールズ」や「サットン・グルメ」でしかお目にかからない、タイトルすらちゃんと発音する自信も記憶しておく自信もないようなドイツビールは、この際紹介を諦めざるを得ない。
そこで「スパーテン」、このドイツビールは、はっきり言ってどこにでもある。「トレーダー・ジョーズ」にすら置いてあるのだ。外れでは決してないが、ぼくにはドイツビールは全て同じに見えてよくわからない。ついでに言うと、ベルギーやオランダのビールとも区別がつかない。「スパーテン」的ビールは、当地で言えば「ハイネケン」もそれに相当すると思う。だから、実は、ぼくは未だ「スパーテン」のピルゼンを飲んだことがない。ただ、10月のミュンヘン10月祭の季節にだけ販売される「オクトーバーフェスト」を飲んだことがあるだけだ。しかも、この「オクトーバーフェスト」、来客の際のおもてなし用として購入した。ビール片手に会話が弾んだお陰で、どういう味だったかあまり覚えていない。ちゃんとコメントできなくて本当にゴメンナサイ。今度は、正統派のピルゼンをしっかり飲んでみたいと思う。
(2003年2月3日)