パパが飲んだビールシリーズ63

 

Tsingtao

 

 


醸造:上海(中国)

 

アクセス:

意外とどこのスーパーに行ってもそれとなく置いてある。勿論、中華料理のレストランに行けば飲める。

 

寸評:

Tsingtao Pilsener

“Flat and easily forgettable; ingredients are absent, or at least not discernible; tastes like water.” (The Beer Lover’s Rating Guide)

 

ひとこと:

「青島啤酒」とも書かれているこの中国産ビール、それにしてもボブ・クラインの評価の低いことといったらない。記述するのも面倒だとばかり短文で済ませている。5段階評価は0.4点だ。元々、中国といったら老酒や紹興酒、「葡萄の美酒、夜光の杯」(漢字自信ありません)の国だろう。ビールなんか生産しているのは、欧米列強の中国植民地化の名残だ。実際、青島でのビール生産は、ドイツの手で1897年から始まっている。

 

タイ、韓国、インドとアジアのビールを紹介しているわけだが、夜の会食が多かった3月にちなんで、中国のビールも紹介しよう。実際には2月末だったが、ボクは日本から来られた会社の後輩を連れて、オフィス近くの四川料理のレストランに出かけ、そこで初めて「青島」を飲んだ。ボブ・クラインは「青島」のことを「水のように薄くて記憶に残らない」と形容しているが、辛い四川料理やアツアツの中華鍋で炒めた料理、麺類、油をふんだんに使った料理にはなかなか合うとボクは思う。日本で、残業帰りにラーメン屋で「キリン・ラガー」や「アサヒ・スーパー・ドライ」を飲むのと感覚としてあまり変わらない。水代わりだと考えたら、それはそれでいいのではないかと思う。

 

飲んでから間隔を置いてこのようなコラムを書こうとすると、確かにあまり思い出せないビールだと思う。そういえば、その会食でも、小瓶5本程度飲んでもあまり酔った感覚がなく、難しい議論をしていたような気がする。

 

2003年3月30日)