パパが飲んだビールシリーズ37

 

ASAHI SUPER DRY

 


醸造:日本

アクセス:確実に入手したいなら日本食材店「浪花」(バージニア州マクレイン)、「ダルマ」(メリーランド州ベセスダ)。その他、韓国食材店「ハナルン」「スーパーH」(いずれもバージニア州フェアファックス)でも入手可能。加えて、「トータル・ワイン」(マクレイン)でも当然入手可能。地元のスーパーマーケットでも、ところによっては置いている。

 

ASAHI SUPER DRY DRAFT Pilsener

““Rigid” feel with unvarying taste; predictable; dull aftertaste is minimally apparent; unexciting, but of good quality; came in smallest commercial beer container I have ever seen: a 135-ml micro-mini can (about 4.5 ounces).  Okay with plain food.” (The Beer Lover’s Rating Guide)

 

 

ひとこと:

 

今更「スーパードライ」のことをここで紹介するのも変だが、アメリカでも飲める日本のビールということで、紹介させていただきたい。

 

ぼくは、日本に住んでいた頃、「スーパードライ」には大変お世話になった。1989年に新発売になった当時のTVコマーシャルで、当時憧れだった国際ジャーナリスト(?)落合信彦氏が登場して、中東で一仕事した後で非常においしそうにビールを飲み干すシーンが流れて、一気に痺れてしまったのだ。今となっては落合信彦人気は完全に凋落したが、逆に「スーパードライ」人気はうなぎ上りで、アサヒビールが業界最大手のキリンビールを追い抜いて、ビール売上高トップにまで上りつめる原動力となった。

 

当時、「スプーンを舐めるような味」と揶揄されたビールではあるが、そのアルコール度数を抑え目にして清涼感を強調した飲みごこちが、スポーツの後の一杯に最適だということで、ぼくが市民ランナーとして各地のマラソン大会に出没していた頃、飲兵衛の走友と「反省会」と称してゴール後の一杯(?)では最もよく利用した銘柄である。そういうTPOには非常に合うビールだと思う。また、夏場に職場の同僚とビアガーデンに繰り出す時にもとても合うビールだと思うし、夏場に残業して終電でとぼとぼ我が家に帰宅する途中、コンビニで350ml缶を買って、我が家で開ける時の一抹の爽快感は、今でも懐かしい思い出である。そんな状況になぜか「スーパードライ」は非常にマッチする。

 

当然ながら、ピルゼンには辛口批評しかしないボブ・クライン氏のお眼鏡にはかなわず、上記コメントからもわかる通り、極めて評価は低い。とはいっても、ピルゼン部門で2.5点という評価は決して悪いものではない。

 

アメリカでの「スーパードライ」は、日本食レストランでしかお目にかからない。ひょっとしたら寿司にはそこそこ合うビールなのかもしれないが、日本ではあまり守備範囲がかぶっていなかった「一番搾り」や「サッポロ黒生」と、ここアメリカ、特にお寿司屋さんでは完全な競合関係にあるような気がする。何となく野外バーベキューに合うビールでもなさそうだし、守備範囲は狭そうだ。

 

アメリカでマラソンを走った後に一杯―――なんて習慣でもあれば話は別なんだろうなぁ・・・

 

2003年2月14日)

 

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