パパが飲んだビールシリーズ76
醸造:サン・サルバドル(エルサルバドル)
アクセス:
これは超掘り出し物!我が家から最も近いスーパー「ライト・エイド」のウエストオーバー店で偶然見つけた!
飲めるビールの種類:
“Mild, sugary sweetness parallels the
quick, sharp hop taste; light-bodied, with a surprisingly smooth texture;
subtly sweet, spicy aroma makes a quiet impact; corn sweetness is fuller at
mid-bottle; low alcohol content encourages drinking more than one bottle at a
sitting, through the overall character doesn’t; more punch at the end than at
the beginning. A so-so everyday
beer for everyday, home-cooked meals.” (The Beer Lover’s Rating Guide)
ひとこと:
土曜の夜、ちょっと夕食を本格的に作る気力はないけれど何か食べたいという妻の提案で、ウエストオーバーの中華料理のテイクアウト店にお遣いに出かけた。取り合えず注文して、少し待ち時間があったので、近くのスーパー「ライト・エイド」に入ってみることにした。
ここは、今の日本の田舎にある八百屋さんみたいなところで、野菜や肉類は鮮度にちょっと欠けるけれども、意外と近所にあってお手軽なお店である。しかも、ここでは、未だコラムでは紹介していないけれども、モロッコの「カサブランカ」とか、ドミニカ共和国の「プレジデンテ」といった、この界隈のソフト・リカーの専門店ですら見たことがないようなビールがなぜか置いてあって、品揃えは極めて特徴がある。少し前に紹介した「タッパーズ・ヒップ・ポケット」も、「フレッシュ・フィールズ」ですらピルズしか置いてないのに、「ライト・エイド」にはエールがパック売りされている。今回、「レジア」というエルサルバドル・ビールを紹介するが、これ以外にもエルサルバドル産ビールがもう1銘柄置いてあったし、最近アメリカ東海岸で販売開始されたチリ産の「ロックホッパー」、ブラジル産の「シングー」も販売されている。圧巻は、なんとポーランド産ビールが2銘柄置かれていたことだ。また、オーストラリア産ビールもこの界隈では「フォスターズ」しかないのかと思っていたら、なんと「ライト・エイド」にはさらに別の2銘柄が置いてあった。信じられないほどの品揃えである。このお店は、おそらく少量の仕入れで奇抜な品目を結構頻繁に入れている可能性があり、今後あまり目が離せないのではないかと思い始めている。さすがはグローバリゼーション先進国のアメリカである。こんなにいろいろな国のビールを飲み比べることができるとは夢にも思わなかった。
さて、今回紹介する「レジア」は、ボブ・クラインが「毎晩飲むにはそこそこの晩酌用ビールで、自家製料理にマッチする」と評価している通り、このビール、そんなにきつくないから晩酌用に丁度良い。日本の家庭の晩酌でいうところのアサヒ「スーパードライ」的な位置付けのビールなのだと思う。大瓶でしか販売されていないから、1人で空けるのは大変だ。妻と2人でということなら、ボクはどちらかというとワインを選択する。その意味では、「レジア」のライバルはワインなのではないかと思う。
ボクはエルサルバドルに日本人の知り合いが3人いる。ボクが勉強している通信制大学院の学友のWさん、日本の援助機関の現地駐在でボクが昔多摩のマンションに住んでいた頃に近所付き合いをさせていただいたKさんファミリー、そして小泉政権の民間選抜大使として昨年着任された細野大使である。皆さん、きっと1日の仕事を終えると、「レジア」で晩酌をされているのではないかとつい想像してしまう。いや、意外と免税店で買った外国産ビールだったりもするかも。
ボブ・クラインがラガーに2.4という評価を与えているのは、まずまずということだと思う。
(2003年4月26日)