パパが飲んだビールシリーズ91
醸造:モントリオール(カナダ)
アクセス:
「モルソン」は、「ラバット」「カーリング」と並ぶカナダ3大ブランドの1つである。とりわけ「モルソン」は、どこのビール売り場へ行っても必ず置いてあるメジャービールの1つである。
飲めるビールの種類:
“Immediate
first impression of substance begins to fade into relatively bland taste and
nonexistent aroma after a swallow or two; a certain crispness remains as long
as the beer stays cold; light, thin hoppiness; creamy head and unpredictable,
intricate Brussels lace last until final drop; attractive mild bitterness
finishes the bottle, with accompanying hop aroma; a one-sip, one-whiff beer ---
beyond that, not much to experience.
“An Honest Beer,” claims the label, “Makes Its Own Friends” --- true
enough. Fine with a ham and cheese
or salami sandwich.” (Bob Klein, “The Beer Lover’s Rating Guide”)
ひとこと:
栄えあるカナダ・ビール紹介第一号である。今月は、「モルソン」を二度飲む機会があった。先ず最初は、アメリカ独立記念日の連休を利用して出かけたカナダ・ナイアガラフォールズの「雪国」という日本食レストランで飲んだ1本「モルソン・カナディアン」で、次は日本に帰らるU君ご夫妻歓送を兼ねた我が家での野外パーティーで、来て下さったお客様に振る舞った「モルソン・ゴールデン」である。どちらもアメリカ国内で生産も行なわれているビールなのだが、「カナディアン」に関してはカナダ国内で飲んだので、おそらくカナダ産のビールだったに違いない。「カナディアン」の方は、レストランでカナダ・ビールが飲みたいと注文したところ、2種類しかなくて、なんとなくカナダに来たのだから「カナディアン」を飲もうと思ったに過ぎない。レストランの料理自体もそうだったが、あまり印象に残るビールではなかった。「ゴールデン」の方は、見るからに軽そうなグリーンのボトルが特徴的だったので買ってみた。確かに軽くて、6本パックはいつの間にか全部はけてしまった。
マイケル・ジャクソン氏によると、「クリーンで、フレッシュというイメージの他にカナダ・ビールを特徴付けるものは、アメリカのメジャーな製品よりもホップの味が若干際立っていることである。(中略)一般に、カナダの醸造所では六条大麦を使用することでビールにわずかの麦芽風味を与え、また大量のトウモロコシを用いてクリーミーな甘さをつくり上げている。この二つの要素のバランスが「カナダ風」を特徴付けている」とのことである。
元々は1782年にイギリスからカナダに移住したジョン・モルソンを祖として、現在もその子孫が醸造所を受け継いでいるが、アメリカのミラー社やオーストラリアのフォスター社の資本参加を得ている。オランダのハイネケンや、メキシコのコロナもどうも資本参加しているらしい。そして、「ブラジル・アルコール探求の旅」でも紹介したブラジルのビールブランド「カイザー」はモルソン系列のブランドなのだそうだ。
(2003年7月31日)