パパが飲んだビールシリーズ84

 

Wild Goose

 

 


醸造:メリーランド州ケンブリッジ

 

アクセス:

ワシントン周辺のスーパーマーケットならたいてい入手可能だと思う。最も確実なのは「トータル・ワイン」だろう。

 

飲めるビールの種類:

Wild Goose Indian Pale Ale (IPA)

「ワイルド・グース」で最もよく見かけるのはIPAで、その他にアンバーとポーターがあるのは知っている。でも、ボブ・クライン氏はIPAについてはコメントしておらず、ここでは評価は掲載しません。

 

ひとこと:

ワシントン周辺でメリーランド・ビールといえば、「ワイルド・グース」をすぐに思い浮かべるというくらい、ボクは有名なブランドだと思う。これがメリーランド州のリカーショップに行くとちょっと違うのかもしれないが、少なくともバージニア州側のスーパーで最もよく見かけるメリーランド・ビールは、「ワイルド・グース」IPAの緑色のラベルである。以前にも書いた通り、ボクはIPAがあまり得意ではない。普通のペール・エールの方が実は好きなのだが、IPAはペール・エールのスーパープレミアム版だというマイケル・ジャクソン氏の評価を目にすると、自分の舌は安上がりにできているのかと不安になる。

 

先日、ボクのワシントンの職場の同僚であるU君の送別会を我が家の庭で催した際、U君から何を持ってきたらよいかと聞かれ、「家に残っているアルコール類で、『これはもう飲まないだろう』というのがあったら持ってきて欲しい」とリクエストした。その結果U君が持ってきたビールは、ドミニオン・エールやハイネケン、サッポロ黒ラベルに混ざって、「ワイルド・グース」のIPAもあった。どうやったらこのようにバラエティに富んだビールが1本ずつ残っているのかちょっと不思議だったが、とりあえず当日のパーティーでクーラーボックスに入れておいたところ、「コロナ」と「モールソン・ゴールデンラガー」はよく売れたが、「ワイルド・グース」は可哀想に1本しかないのにその1本が結局売れなかった。なぜだろうと考えてみたのだが、ひょっとしたらラベルがシンプル過ぎて嫌われたのではないかと思ったりもする。「コロナ」は透明の瓶に直にプリントされていてオシャレだし、「モールソン」はラベルにあるカナダの国旗の真ん中のメープルリーフが関心を惹く。そんな中に入ると、「ワイルド・グース」は地味な印象を免れない。相変わらずボクはIPAが苦手だけれど、IPAがこれだけアメリカで普及しているということは、IPAがそれなりにアメリカのビール愛好家の間では受け入れられているからだと思う。体調的に2本、3本と続けざまに飲むのは難しいけど、1本だけなら悪くはないと思う。

 

ワイルド・グースのウェブサイトはこちらから

 

(2003年7月28日)