パパが飲んだビールシリーズ92

 

Widmer Brothers

 

 


醸造:オレゴン州ポートランド

 

アクセス:

「ヘーフェヴァイツェン」だけは比較的ワシントン界隈でも入手しやすいビールである。「トータル・ワイン」はともかくとして、「フレッシュ・フィールズ」「ハリス・ティーター」「ショッパーズ・クラブ」「ジャイアント」といった主だったスーパーには必ず置いてある。

 

飲めるビールの種類:

Widmer Brothers Hefe-Weizen

“German-style beers from a family-run pioneering micro in Portland.  Widmer has enjoyed great success in the Northwest with its (intentionally) densely sedimented Hefe-Weizen ☆☆☆, which tastes somewhere between a beer and a fresh, sweetish grapefruit juice, but deserves points for that curious distinction.  The brewery’s outstanding product is its hard-to-find Altbier ☆☆☆- firm-bodied, with excellent malt and hop characters, in perfect balance.  Ur-Alt ☆☆☆ is yet hoppier in style.  Other products have included a smooth, liquorice-tinged Black Bier ☆☆☆ and the lightly tart Widberry ☆☆>☆☆☆, which is made with black raspberries.  Widmer has a brewery Gasthaus at 929 N. Russell.” (Michael Jackson, “Pocket Guide to Beer, 7th Edition”)

 

ひとこと:

長いビール探求の旅の中で、昔飲んで飲みやすいなと思ったビールを久し振りに飲むと、「あれ?」と怪訝な思いをすることが時々ある。「ウィドマー」はラベルと王冠のデザインがドイツっぽい質実剛健さを強調していて、王冠収集初期につい買って飲んでみたのだが、飲みやすかった記憶しか残っていなかった。久し振りに「ウィドマー」の「ヘーフェヴァイツェン」を飲んでみて、やたらと甘い感じがしたのは意外だった。「JWダンディ」の「ハニー・ラガー」を飲んだ翌日に、まさかその上をいく甘さのビールを飲むことになるとは思ってもみなかった。決して飲みにくいというわけではないが、夏場に冷やしてグビグビ飲めるラガーと違って、小麦ビール(Wheat Beer)は冷やしてあってもコクがあるように思う。西海岸のビールとしては、「シエラ・ネバダ」とは別の意味で特徴的なビールだ。

 

そもそも「ヘーフェヴァイツェン」(酵母と小麦という意味らしい)というビール自体、アメリカでは珍しい。勿論、「小麦ビール」という名前では夏期限定で販売しているブランドもあるが(「サミュエル・アダムス」がその典型だろう)、1年を通じて売られている「ヘーフェヴァイツェン」といったら「ウィドマー」以外にすぐに思い浮かぶブランドはない。それほどに商品差別化に成功していると思う。

 

ウィドマー・ブラザーズのウェブサイトはこちらから!

 

(2003年8月1日)