パパが飲んだビールシリーズN
醸造:ペンシルバニア州ダウニングタウン
アクセス:
ワシントン界隈ではなかなか探すのが大変。これはソフトリカーの専門店「トータル・ワイン」でしか見たことがない。ただ、ものによっては高級グルメスーパー「サットン・グルメ」や「フレッシュ・フィールズ」でも入手可能。
寸評:
“Available bottled and on tap, this is an impressive Imperial Stout
whose well-tempered, bitter character is wrapped in a soft cushion of roasted
maltiness. Robust (9.8% alc./vol.)
and flavorfully complex, its strong, unsweetened coffee presence is assertive
but not overpowering. Sweet
desserts such as chocolate cake or fruit cobbler modulate the finely tuned bitter
character, creating a charming, balanced mouthful. This is quite a brew.” (365 Bottles of Beer for the Year
2002)
“Clean, fresh smell of hops is immediately
apparent, and quite welcome; ditto for the taste; flavor complexity continues,
featuring minimal maltiness that sweetens along the way; pale copper color
comes with frosty-white head; don’t let the name mislead you --- this is a
good, even-tempered, rather restrained ale; it may be a one-note beer (hops),
but it plays a balanced song of flavor; however, it does fade too much at the
end. Drink it with well-seasoned
seafood.” (The Beer Lover’s Rating Guide)
ひとこと:
ワシントン界隈でよく見かけるソフトリカーの量販店「トータル・ワイン」は面白いサービスを展開している。通常、当地のビールは小瓶6本で1パックで販売されているが、このボトル1本1本をばら売りして、自分の好きなボトルを組み合わせてお好みの6本パックを作って買うことができるのだ。その分少し割高になるが、僕のように果て無きビール探訪の旅を続ける男にとって(単に変わった王冠を集めたいだけか?)、このサービスは結構ありがたい。味がわからない6本パックを買って、外した時のショックは大きいからだ。
さて、今回紹介する「ビクトリー」は、ペンシルバニアの地ビールである。醸造所の規模はかなり大きいようで、商品ラインアップがかなり豊富である。ラインのバラエティの多さは、さながら我が地元バージニア州の「ドミニオン」に通じるものがある。全部が全部ワシントン界隈で手に入るわけではないが、ベルギービールの製法に基く「ゴールデン・モンキー」とピルズナー「
プリマ・ピルズ」は、ラベルに特徴があって、有機野菜や健康食品のスーパー「フレッシュ・フィールズ」で常に店頭に並んでいてよく目立つ。
肝心の「インペリアル・スタウト」の味であるが、スタウトにありがちでかなり苦く、アルコール分も強いので、体調が少しでも悪い時に飲むと非常に悪酔いする。続けて何本も飲めないから、「トータル・ワイン」のお好み6本パックに1本入れてお試しで飲むくらいが丁度良い。冒頭引用文の中で、「甘味系のデザート」に合うようなことが書かれてあるが、デザート食べる頃まで未だビール飲んでるだろうか。コーヒーの味と香をつけているらしいが、デザートをいただく頃には、「インペリアル・スタウト」よりも締めのコーヒーでしょう。「ホップデビル・エール」の方は、逆に苦味をかなり抑えていて、非常に飲みやすいエールに仕上がっていると思う。
(2003年2月25日更新)