パパが飲んだビールシリーズ96

 

Tecate

 

 


醸造:モンテレー(メキシコ)

 

アクセス:

どこでも入手可能。

 

ボブ・クライン氏の評価

Tecate Pilsener

“Popular south of the border; this strong-bodied brew is both gentle and rough on the palate; unvarying in its narrow range of malt-hop balance, it goes well with a variety of foods; each meal component responds differently to the unyielding taste and texture of the beer, while the beer itself stays composed and predictable; there is no extremes here, just a familiar strength that increases with time.  Drink it alone or with Mexican dishes, especially ones topped with plenty of salsa.”  3.0

 

ひとこと:

ボクが「テカテ」を飲むのはアメリカが最初ではない。実は学生時代に何回か飲んだことがある。ボクの大学はラテンアメリカの地域研究が盛んで、開発問題を議論する場合の事例としてラテンアメリカが取り上げられることが多かった。最初に飲みに行った時の名目が何だったのかは定かではないが、当時JR恵比寿駅の西側にあったキューバ料理のレストランに何度か出かけ、そこで「テカテ」を缶で飲んだのだった。しかも、飲むに当たって飲み口の周りに塩を付けてテキーラみたいにして飲んだのだった。当時は、赤貧の学生生活から少し脱却して、バイトの収入で月に一度ぐらいの贅沢はなんとなくできた時期だったので、飲むビールもいつものサントリーやキリンの生から、多様化を図りつつあった。「テカテ」は、その飲み方もさることながら、ラテンのレストランに行かないとお目にかかれないということで物珍しさがあった。だから今でもとても印象に残っている。

 

先述の「コロナ」がボトルの飲み口からレモンスライスを入れて出されることが多いのに対して、「テカテ」はレモン汁を数滴たらして飲み口に塩をまぶすというのがポピュラーだったかもしれない。「コロナ」に比べて「テカテ」の方がビール的だという点では、ボブ・クライン氏の評価は当たっていると思う。ピルゼンで3.0という評価は、どちらかというと高い部類に入ると思う。軽ければ軽い方がよいというホームパーティのような状況では確かに「コロナ」の方が良いのだろうが、それなりの味を求めて自分が晩酌で飲むなら「テカテ」のようなビールはいいと思う。

 

(2003年8月8日)