パパが飲んだビールシリーズO
醸造:カリフォルニア州チコ
アクセス:ワシントン界隈ではどこでも入手可能。
“This is not your ordinary pale ale. Instead, it is a powerful, full-bodied brewing statement,
chockfull of classic American-grown Cascade hops that insist on your undivided
attention. Featuring a dry,
crackling bitterness and pungent spicy notes, Sierra Nevada’s rendition of this
time-tested style has arguably become the American standard. The fresh floral bouquet and subdued,
carefully dispensed fruitiness up the bar further. It’s hard to imagine so much assertive flavor trapped in one
bottle. Sip for yourself and marvel.”
(365 Bottles of Beer for the Year 2002)
ひとこと:以前、別のカリフォルニア産ビールを紹介した時、「シエラ・ネバダ」だけは味が違うと申し上げた記憶がある。カリフォルニア産ビールといったらどれもあまり癖がなく、特徴もない。苦味もこくもない。なぜ「シエラ・ネバダ」だけは違うかというと、これ、他のカリフォルニア産ビールに比べて恐ろしくアルコール度数が高いのである。今から丁度1年前のことになるが、シエラ・ネバダの「ビッグフット・エール」を自宅でやったパーティーで出したことがある。風邪気味のお客様がこのビールを飲んで、一発でひっくり返ったのである。「シエラ・ネバダ」は客に振る舞うにはリスクが大きいということを痛感した。僕自身も、この時は「ビッグフット・エール」の6本ケースを最後まで飲み切れなかった「苦い」思い出がある。そうした悪印象を抱いて「ペール・エール」を飲むと、やっぱりアルコール度数は高めだけれど、「ビッグフット・エール」よりはまだましだということがわかった。
「シエラ・ネバダ」は、「ブルックリン」や「サラナック」と同様、種類によって王冠のデザインや色を変えている。そのくせアルコール度数は高めという、王冠コレクター泣かせのビールだ。アルコール度数が高めなのがビール愛好家のハートを掴んでいるのか、「ペール・エール」だけは年がら年中どこのスーパーや酒量販店に行ってもたいてい置いてある。そして置いてある中でも有数の「ハード」なビールである。
最近入手した「The Beer Lover’s Rating Guide」によると、「ペール・エール」は5段階評価で3.2と中の上くらいである。先に述べた「ビッグフット」は0.2〜1.3なので、やっぱり不味いビールの類に入るのだろう。
(2003年1月1日)