パパが飲んだビールシリーズ22
醸造:フィリピン・マニラ
アクセス:ワシントン界隈のスーパーマーケットなら、どこでも数ケースは置いてある。
“Buoyant and uplifting, fulfilling both its promise and your
expectations; creamy richness with very mild burnt maltiness that’s integrated
into the fullness and warmth of the texture; finishes a little too watery for
my my taste, thereby lessening its overall effect; this is a very good beer,
one of the best imported beers of those most readily available at local
retailers. One of the things I
like is its compatibility with both plain and fancy dishes --- from a salami to
a butterflied leg of lamb.” (Bob Klein, “The Beer Lover’s Rating Guide”)
ひとこと:
メキシコビールに続いて、フィリピン産ビールの初登場である。フィリピン産といっても、サンミゲルは既に多国籍企業化が十分に進んでいて(1980年代半ばには、既に途上国の企業の多国籍企業化の先駆事例として、サンミゲル社は紹介されていた。サンミゲル社がメキシコのインカコーラブランドを買収した話が、84年頃にインド人エコノミストの論文に登場するのだ)、本当にマニラで生産されているビールはそれほど多くない筈である。僕がネパールで駐在していた頃、「サンミゲル」ブランドのビールはテライ地方のチトワン郡でライセンス生産されていた。だから、輸入ビールに比べて安く、最も頻繁にお世話になったビールだ。あのラベルは嫌というほど見た。フィリピンに出張で出かけた際にも、サンミゲルはさんざん飲んだ。これらのビールは、ビン入りで購入しても、1本毎にビン返却のリファンドが受けられた。僕は、カトマンズに住んでいた頃、ビンをお店に返却に行ってくれた我が家のスタッフのお小遣いに充てていた。
味の方は、メキシコ産ビールほど軽くはない。上記で引用したビールガイドによれば、ダーク・ピルズナーは4.4と極めて高い。僕達が普段飲むビールはドラフトビールだったので、今回サンミゲルを紹介するために敢えてダーク・ピルズナーを飲んでみた。確かに美味しいビールだと思う。サンミゲルも比較的ずんぐりむっくり系のユニークなボトルデザインをしている。
(2003年1月19日)