パパが飲んだビールシリーズ119
醸造:サント・ドミンゴ(ドミニカ共和国)
アクセス:
ボクが最初に「プレジデンテ」を見かけたのは近所のスーパー「ライト・エイド」だったが、その後「ジャイアント」や「フレッシュ・フィールズ」「サットン・グルメ」でも見かけ、「トータル・ワイン」でも見かけるようになった。
寸評:
“Foamy first sip with hoppy taste and fine texture; huskiness is
appealing, particularly on the sides of the mouth; solid, with tangible body;
pleasant sharp hoppiness; leaves some nicely patterned Brussels lace; there is
German influence here. A good
choice with spicy Thai food.” (Bob Klein, “The Beer Lover’s Rating Guide”)
ひとこと:
中米・カリブ地域のビールの殆どはピルゼンで、ボブ・クライン氏の評価は、メキシコの「コロナ」を除いて5段階中2〜3というところであるのが殆どである。その意味では、「プレジデンテ」の3.5点というのはかなりの高評価だと思う。彼の感覚からして、ドミニカ共和国のような貧困国が、このようなビールを作れることが驚きでもあったのだろう。それにしても、「プレジデンテ」がドミニカ、或いはカリブ海の料理に合う以前になんで「タイ料理」に合うということになるのだろうか。タイ料理のレストランに入って「プレジデンテ」を注文するようなシチュエーションは想像できない。まさか自宅でタイ料理なんて作っているアメリカ人が沢山いて、彼等に「プレジデンテを買って帰りなさい」なんてアドバイスでもできるのだろうか。不思議な寸評だ。
「プレジデンテ」も、少し前までは本当に限られたスーパーでしか見かけることがなかった。でも、この2年くらいの間に徐々にマーケットに浸透してきて、徐々に扱うお店が増えてきた気がする。グローバリゼーションの特徴である。こんなものであっても、ドミニカ共和国の外貨稼得に貢献しているのだ。日本もアメリカみたく市場開放をもっと進めればいいのにと思ってしまう。話が横道に逸れるけれど、今年の春頃にアメリカ市場に進出してきたチリ産の「ロックホッパー」も同じような道を辿ってゆくのだろうか。どちらも数年先がさらに楽しみなビールである。
(2003年9月28日)