パパが飲んだビールシリーズ107

 

OBX

 

 


醸造:メリーランド州ボルチモア

 

アクセス:

ソフトリカー専門量販店「トータル・ワイン」でのみ入手。但し、探せば他のところでもあるような気が・・・

 

ひとこと:

OBX

この「OBX」というビール、おそらく今までアメリカで飲んだビールの中で最もラベルがシンプルではないかと思うのだが、ボルチモアで醸造されていることを説明するのはちょっと難しい。製造元はWeeping Radish社というノースカロライナ州の醸造会社なのだが、生産はボルチモアでされているのだ。そもそも、ボクはWeeping Radish社というのはボルチモアの会社だとつい最近まで信じ込んでいた。ボブ・クライン氏の本を読んで、Weeping Radishブランドのビールがノースカロライナビールとして紹介されていたのでちょっと意外な感じがしたのである。

 

確かに、このビールはボルチモアで生産されている。しかし、「OBX」の語源は何かというと、ノースカロライナ州アウターバンクス(Outer Banks)のことらしい。つまり、メリーランドビールとは名ばかりで、その実態はノースカロライナビールだということになる。カテゴリー的にはラガーである。日本のキリン・ラガーを飲む時に感じるような、金属を舐めるような感覚がこのOBXにもある。あまり好きな味ではないが、あまり悪酔いしないので無難なビールかもしれない。ただ、ワシントン界隈で無理無理入手してまでも誰かに飲ませたいというところまでは積極的にはなれない。事情はどうあれ、OBXは実態はノースカロライナビールなわけだから、このビールを飲んだって「ワシントンならでは」という感じはしないだろう。それに、またラベルの話に戻すが、この超シンプルなラベルを見ていると、「無印良品」を思い出してしまう。

 

(2003年8月30日)