パパが飲んだビールシリーズ93
醸造:カリフォルニア州フォート・ブラッグ
アクセス:
ワシントン周辺で入手可能なノース・コースト社のビールとしては、「レッド・シール」と「スクリムショウ」、「オールド・ラスプーチン」があるが、何しろここのビールは、会社名を冠に頂いていないものが多い。
飲めるビールの種類:
“Fruity
and flat, but encourages you to have more; nice reddish-amber color complements
flavor; remains watery and texture-less --- you can tell this is made by
unskilled, but presumably well-intentioned, hands; premise is promising but not
fulfilled; a mild, essentially textureless ale that is subtle enough to
interact with food flavors; mild, in the English tradition; alas, the label is
more enchanting than the beer. Try
it with barley or cream of mushroom soup served with rustic whole-grain bread.”
(Bob Kleine, “The Beer Lover’s Rating Guide”)
ひとこと:
ノース・コースト社は、冒頭触れた通り、自社名をビールの冠に付けていない珍しいメーカーである。「レッド・シール」と「スクリムショウ」は、それでもなんとなく両者に共通性があるようなラベルのデザインにはなっている。「レッド・シール」は「アカアザラシ」、「スクリムショウ」は、水夫が暇つぶしに鯨骨などに施す慰み細工のことを指すらしい。つまり、そのままズバリのイラストになっているのである。ところが、同社の製品としてはかなり有名でワシントン辺りで入手もなんとかできる「オールド・ラスプーチン」(ロシアン・インペリアル・スタウト)は、ノース・コースト社製などとはラベルを見ても想像ができない。ましてや、ワシントン界隈では手に入らない幻のメジャーブランド「ACME」は、既にブランド名が一人立ちしてしまっている。おそらく、ノース・コースト社はオールド・ドミニオン社が北バージニアで行なっているような委託醸造を行なっているのだろうが、その全貌は未だつかめていない。「オールド・ラスプーチン」については、いずれ飲む機会があれば、別の項としてご紹介したいと思う。「ACME」はボクの滞米生活のなかでは飲むことが多分できないだろう。
さて、「レッド・シール」と「スクリムショウ」の違いは何かというと、前者はイングリッシュ・エールで、後者はピルゼンだという点にある。他社の製品との比較はやったことがないので、お味の点では細かい評価をすることはできないが、悪くはない。ただ、どのような状況下で、他人に両者を紹介できるのかという点については、未だイマイチつかみ切れていない。
(2003年8月2日)