パパが飲んだビールシリーズ25

 

Moretti

 


醸造:イタリア・ウディネ・サンジョルジオ・ディ・ノガーロ

アクセス:ワシントン界隈では、「トレーダー・ジョーズ」、ワインやビールの量販店「トータル・ワイン」でよく見かける。

 

Birra Moretti DAL 1859

第三者評価がどこにも書かれてないので、省略します。

 

ひとこと:

 

今の日本じゃどうかわからないが、アメリカではビールの世界もグローバリゼーションが進んでいて、天下のドイツビールやオランダ、ベルギー、イギリスのビールだけじゃなく、なんとイタリアのビールまで手に入る。但し、イタリアビールでワシントン界隈で入手可能なのは2銘柄しかない。1つが「ペローニ」、もう1つが今回紹介する「モレッティ」である。この2銘柄、本場イタリアでの力関係はよくわからない。「ペローニ」は有機野菜や健康食品を専門に扱う「フレッシュ・フィールズ」で販売されている、「値段は高めだが味もまあまあ」という地ビールの類なのかなと思うし、「モレッティ」の方は、良い品を安く販売する「トレーダー・ジョーズ」で販売されているので、「安いけれど味はおすすめ」といった類のビールなのかなと思う。僕の手元にあるマイケル・ジャクソン著「ポケットガイド・トゥ・ビア第7版」では、イタリアビールの章に、「ペローニ」は載っているけれど「モレッティ」は載っていない。前者はローマ、後者はウディネで生産されている。ウディネだってセリエAのサッカーチームを持っているれっきとしたイタリアの都市なのだが、やっぱりローマにゃかなわないということなのだろうか。

 

では一般的にどちらがアメリカで普及しているかというと、僕は「モレッティ」の方に軍配を上げる。味は大して変わらないのだが、「トレーダー・ジョーズ」で販売されているという点がポイント高い。健康、特にダイエットに関心のある消費者が「フレッシュ・フィールズ」でビールを買う姿は想像がなかなかできない。ここのユーザーはワインの方がお好みなのではないかと思う。「トレーダー・ジョーズ」の購買層は、「これからパーティーだぜ!」という買出しが結構多い。しかも、2日程度は最低余裕を持って買出しに来る人が使う店なのだ。直前までバタバタやってると、「取り合えずセーフウェイかジャイアントで済まそう。」と安易に妥協してしまう。そうすると「バドワイザー」「ミラーライト」に落ち着いてしまうのだ。

 

「トレーダー・ジョーズ」の品揃えは結構玄人受けする。銘柄は少ないが外れも少ない。「ミシシッピー・マッド」や「グース・アイランド」「シエラ・ネバダ」といったアメリカ産ビールの他に、「スタロボルノ」(チェコ)、「ドス・エキス」(メキシコ)、「ヴァルシュタイナー」(ドイツ)等が並んでいる。あれ?なんだか「モレッティ」じゃなくて「トレーダー・ジョーズ」の紹介をしているような・・・とにかく、「モレッティ」も、パーティー向けに大量調達されるタイプのビールで、しかもビール瓶を指さしてビール選択の趣味の良さをひけらかすのに丁度良い、オタク系のビールの1つなのである。

 

それにしても「モレッティ」のラベルで大ジョッキを口に運ばんとしているオジサン、スキャットマン・ジョンによく似ている。即ち、僕のネパール在勤時代の専属ドライバー、クリシュナオジサンにもそっくりだ。クリシュナどうしてるかな。うちでこのラベルみたくロキシーの入った杯を口に持って行っているんだろうか。

 

2003年1月24日)

 

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