パパが飲んだビールシリーズ53

 

Leinenkugel

 

 


醸造:ウィスコンシン州チッペワ・フォールズ

 

アクセス:

レッド・ラガーのみであるが、ソフトリカーの量販店「トータル・ワイン」でのみ入手可能

 

寸評:

Leinenkugel’s Red Lager

“Brutish and fizzy, with no complexity; a nasty undertone; un-stylish and straightforward; hint of sweetness; fast-disappearing Brussels lace and dirty amber-chocolate color reflect neither a good lager nor a good example of the namesake color; some substance struggles through at the end, but essentially a disappointment; flat and uninvigorating.” (The Beer Lover’s Rating Guide)

 

ひとこと:

「ライネンクーゲル」というブランド、ウィスコンシンあたりではかなり有名なのかもしれないが、上記格付ガイドブックの著者ボブ・クラインのコメントはかなりボロボロだと思う。評点は2.1で、これもあまり高くはない。繰り返しになるが、人のビール評価など主観的なものだから、あまり気にすることはないが、個人的には、同じラガーでもテキサスの「ローン・スター」が3.1で、「ライネンクーゲル」の「レッド・ラガー」が2.1なのか、理解に苦しむ。評者のコメントは、「ライネンクーゲル」ブランドの他のビールも総じて芳しくない。

 

ぼくは、「ライネンクーゲル」というビールは、敬遠する理由はそんなにないように思っている。ただ、「ライネンクーゲル」は、ウィスコンシンに本拠を置くメジャー・ビール・メーカー「ミラー」の資本参加を受けていて、実質「ミラー」の子会社と化している点に、敬遠されるようなポイントがあるのかもしれない。丁度、「ジョージ・キリアン」と「クアーズ」の関係と似ている。「ジョージ・キリアン」の「アイリッシュ・レッド・エール」も、なかなか美味しいビールだが、「クアーズ」の子会社と聞いて少し引いてしまった。勿論、「クアーズ」の販売網に載って、「アイリッシュ・レッド」はそこそこ売上を伸ばしているようにも思う。だが、同じポジションにありながら、「ライネンクーゲル」は「ミラー」と同じ販路を利用できていない。それは、「ミラー」社自身が、MGD、Lite、High Lifeといった主力製品を大量に投入しているからで、「ライネンクーゲル」はどちらかというとオタク系の消費者狙いで、よほどのビールの専門店にでも行かないと、この界隈では手に入らない状況なのである。

 

2003年3月9日)

 

ライネンクーゲルのウェブサイトはこちら