パパが飲んだビールシリーズ38
醸造:ミネソタ州ニューウルム
アクセス:「トレーダー・ジョーズ」でしか入手困難
“Fruity aroma, malty taste, smooth
texture; goes from sweet to bitter to sour in one mouthful; fruitiness
disappears and is replaced by sweet maltiness; sour finish; mildly filling;
slight chocolate taste creates some excitement, but in the end this is a
run-of-the-mill brew; doesn’t grow on you, though it does tell you what it is
right up front and goes downhill from there; it is finishable, however.” (The
Beer Lover’s Rating Guide)
ひとこと:
2003年2月15日(土)は、夜から翌朝にかけて10インチを超える積雪が予想されていた。それにも関わらず、現地在住の日本人Mさんファミリーのお招きを受け、メリーランド州のMさん宅に夕方から出かけ、帰りが午前零時を過ぎてしまった。そのお招きの際の差し入れとして、ぼくはこの奇妙な名前のビールを持っていった。
「ジャンピング・カウ」はその名の通り、牛乳缶3本の上をジャンプする乳牛をラベルにいただく変なビールである。良い品を安く販売することでは定評のある「トレーダー・ジョーズ」で初めてそのビールを見かけた時、最初は「トレーダー・ジョーズ」のプライベートブランドかと思った。ラベルがいかにも安っぽくて、あまり歴史の深さとか感じなかったからだ。ただ、ぼくは「トレーダー・ジョーズ」の品物の見立てはかなり信頼している。きっと、「ハイネケン」や「スパーテン」並みには美味しいビールなのだろうと思った。
確かにそんなに不味いビールではない。ただ、問題はこれを飲んだ時のぼくの体調だった。1週間振りに風邪がぶり返し、のどは痛いし鼻水は出るし、頭はガンガン痛んで本当はパーティーどころではなかったのである。そんな中、ぼくはチリワインを先ずグラスで飲み、メリーランドの地ビールを1本飲んだ後、「ジャンピング・カウ」に移行したのだが、既にかなり頭がぼーっとしていて、「ジャンピング・カウ」を最後まで飲み干すどころではなかったのである。5点評価で2.3だからまああまり美味しい部類でもなさそう。
「トレーダー・ジョーズ」は、「ジャンピング・カウ」の他に、「ファット・ウィーゼル(Fat Weasel、太ったイタチ)」という変な名前のビールを扱っている。こちらのデザインも安っぽくて、きっと「トレーダー・ジョーズ」のプライベートブランドだと思って少し調べてみた。なんと、この2ブランド、いずれもスタインハウス・ブルーイングという同じ醸造会社が製造していて、「トレーダー・ジョーズ」でしか扱っていないのだそうだ。
(2003年2月16日)
⇒BeerAdvocateによるジャンピング・カウの評価はこちら