パパが飲んだビールシリーズ48
醸造:ニューヨーク州ユーティカ
アクセス:
「ジャイアント」「セーフウェイ」あたりで簡単に入手できる。
寸評:
Olde Heurich Foggy Bottom Lager
“From the top, Foggy Bottom is
fresh-tasting, especially served cold.
There is a persistent core of balancing hops and malts centered on the
roof of the mouth. The golden-amber
body gains bitterness after mid-bottle.
Sharper and more assertive than other lagers, this contract brew
finishes with a hoppy mouthfeel.” (365 Bottles of Beer for the Year 2003)
Foggy Bottom Ale
ワシントン界隈でもよく見かける部類の地ビールであるにも関わらず、第三者による客観評価がどこにも載っていない。
ひとこと:
ワシントンの地下鉄オレンジライン&ブルーラインには、ワシントンDCの最西端に、「フォギィ・ボトム」という名の駅がある。列車を降りて地上に出ると、そこはジョージ・ワシントン大学のキャンパスの中に出る。ぼくが2000年10月にワシントンに初めて赴任してきた時、最初の3週間をこの駅近くにある「ワシントン・スイート」という長期滞在者向けホテルで過ごした。そして、バージニア州側に住居を探すため、フォギィ・ボトム駅から随分とよく地下鉄に乗って西に向かったものである。このフォギィ・ボトム界隈には、「フォギィ・ボトム・カフェ」という、ホテルに隣接したバーがある。昔、デュポン・サークルの近くにある「寿司太郎」で一杯やった後、フォギィ・ボトム付近のホテルに泊まっておられたお客様を送るついでに、このカフェで二次会をやったことがある。
前置きが長くなった。なぜその周辺が「フォギィ・ボトム(霧深い谷底)」と呼ばれているかであるが、実は、この地区のすぐ西にはポトマック川が流れていて、時々霧が立ち込める。しかも、フォギィ・ボトム地区からポトマック河畔に出るには、ちょっとした崖を下らなければならない。言ってみれば、霧が立ち込めるポトマック河畔のことを「フォギィ・ボトム」と呼んでいるのではないかと思う。或いは、この地区と西側に隣接するジョージタウン地区との間にある谷間(ロック・クリーク)のことかもしれないが、おそらく前者であろう。
さて、そのようなワシントンの地名を頂く「フォギィ・ボトム」は、正真正銘のご当地ビールである―――といいたいところであるが、厳密に言うと違う。ウェブサイトにもちらっと書かれているが、現在、「フォギィ・ボトム」ビールは、ワシントンDCではなく、ニューヨーク州ユーティカで醸造されている。「ユーティカ」という地名で思い出させるのは「サラナック」ブランドであり、なんと「フォギィ・ボトム」のユーティカでの製造元はF・X・マット醸造会社といって、「サラナック」と同じ会社なのである。だから、「サラナック」のエールやラガーと「フォギィ・ボトム」を飲み比べてみると、同じ味がするかもしれない。元々、「フォギィ・ボトム」の製造はデュポン・サークル近くで始まって、フォギィ・ボトム地区に工場が移った。その意味で、「フォギィ・ボトム」ブランドの由来自体はワシントンゆかりと言うことができる。ワシントン界隈では、「エール」と「ラガー」が入手可能であるが、ぼくはどちらかというと「ラガー」の方が好きだ。
(2003年2月19日)