パパが飲んだビールシリーズ100
醸造:コロラド州フォート・コリンズ
アクセス:
ワシントン界隈では殆ど入手できないビールだが、ボクが家族旅行で訪れたアリゾナでは、多くのスーパーやレストランで扱っているかなりメジャーなビールである。
ボブ・クライン氏の評価
“Tightly compacted, fizzily foraming bubbles in head; attenuated fruitiness
is immediately and appropriately cut down to manageable size with the first
bite of food; bounces back with a modulated sweetness that plays off a hoppy
aroma and slightly nutty malt flavor; some yeast in the bottle helps to give it
body and a cloudy amber color; an even-tempered, respectful ale, though lacking
complexity; too sweet without food.
Accommodating with foods such as lamb chops with mint sauce.” 3.9 (Bob Klein, “The Beer Lover’s
Rating Guide”)
ひとこと:
ボクの飲んだビール紹介も、とうとう第100号の大台に乗った。さすがに残る銘柄数は減ってきたが、まだまだ頑張ります。
今回紹介する「ファット・タイヤ」は、コロラド州フォート・コリンズのニュー・ベルギー社が醸造するアンバー・エールで、同社はこの他にも「ブルー・パドル」(ピルゼン)や「アビィ・エール」(ベルギースタイルエール)等を生産している。ただ、「ニュー・ベルギーの・・・」とわざわざ言わなくても、「ファット・タイヤ」と言えばそのものずばりが出てくるほどのネームバリューは既に確立していると思うので、敢えて「ファット・タイヤ」という見出しにこだわらせていただいた。
このビール、家族旅行中のアリゾナで初めて飲んだ。行く先々で「ファット・タイヤ」を目にしたので、アリゾナビールじゃないのにとうとうツーソンのメキシカン料理レストラン「Garcia’s」でとうとう注文してしまった。ボブ・クライン氏の評価が3.9と極めて高いのを全然知らずに飲んでみて、喉越しが非常に良いのに驚いた。色的にはアンバー・エールだが、エール特有の、大きな塊が喉を通って行く感覚が、このビールにはあまりないのである。最初はラガーかと思ったくらいだ。アリゾナ滞在中、フラッグスタッフのスーパー「セーフウェイ」を皮切りに、クラークデールの「ヴェルデキャニオン鉄道」の車中、ツーソンの「ウォルマート」「FRY’s」のビール売り場でも見かけた。取扱い数量的には少ないが、3大マスプロビールや「サム・アダムス」と並んでも独特の存在感がある。コロラドビールは、ロッキー山脈の麓から湧き出るミネラル豊富な水をふんだんに使っているからか、喉越しの良いビールが多い。久し振りにコロラドビールを飲んでみて、改めて実感した。旅行中に飲んだフラッグスタッフの「マギーオン」のアンバー・エールと比べてボクは美味しいと思う。記念すべき第100号にわざわざ持ってきたのは、それくらい美味しかったからだ。コロラドからアリゾナにこれほど多く輸出しているのであれば、是非とも東海岸にももっと普及して欲しいと思ってしまう。
(2003年8月12日)