パパが飲んだビールシリーズ56
醸造:オハイオ州クリーブランド(と言いたいところだが、実は「アイリッシュ・レッドエール」「ユーレタイド・エール」はメリーランド州のフレデリック醸造会社がライセンス生産している。)
アクセス:
バージニア州マクレインにあるソフトリカー量販店「トータル・ワイン」で購入
寸評:
Crooked River Irish Red Ale
第三者による評価がどのガイドブックにも出ていない。
ひとこと:
カナダの海外援助庁に出向していたKさんが、任期を終えて日本に帰る直前にワシントンに寄ってくれた。ワシントン滞在わずか1泊という慌しい日程だったけど、丁度到着したその日が日曜日だったこともあり、国際協力事業団からワシントン界隈に来ている若手(例外約1名?)で、我が家で慰労会を催した。
その日は丁度聖パトリック・デーの前日、町のあらゆる場所に緑色のシャムロック(シロツメグサ)のステッカーが目立つ。アイリッシュ系アメリカ人は、アイルランド本土に住むアイルランド人よりも人口が圧倒的に多く、アメリカの年中行事の1つに既になっている。それならばやっぱり飲み物はアイリッシュで攻めよう。本当は「グリーンビール」があるといいんだけど、結局見つかっていない。そうなると、なんでもいいから「アイリッシュ」と付くものにしたいのが心情、ワシントン界隈で「アイリッシュ・エール」を売っているビール・メーカーといったら「ライネンクーゲル」と「ジョージ・キリアン」、「クロークド・リバー」ぐらいしか思い浮かばない。残念ながら最初の2銘柄は6本パックが見当たらず、結局「クロークド・リバー」というオハイオ産ビールに挑戦してみることにした。
オハイオ産とはいえ、実はそんなビールがワシントン界隈で飲めるのは、この商品の実際の生産がメリーランド州フレデリックで行なわれているからだ。以前「ブルー・リッジ」でご紹介したフレデリック醸造会社が生産しているのだが、どうも、スナイダーという投資家がフレデリックとクロークド・リバー醸造会社を買収したのだそうだ。その辺の経緯は、次のウェブサイトで詳しい。http://www.realbeer.com/news/articles/news-000256.php
お味の方はというと、我が家を訪れた奥様連中があまたある我が家のクーラーボックスのレパートリーの中から真っ先に選んで飲み始め、あまりクセのないのど越しと薄さで、悪くない印象だったようだ。こんなに大勢集まる時にでもさりげなく出して、無難な味だったのでほっとしている。試飲もせぬうちから人に薦めるのはかなりリスクが大きい。祝・聖パトリック・デー!
(2003年3月17日)
“Here’s a pumpkin-colored treat with a hop and spice combo that
complements a mild pumpkin presence.
A mouthwatering display of aromatic cinnamon, ginger, and allspice
follows. Hints of wildflowers and
other earthy overtones add a farm-fresh quality. A fizzy parade of tasty sweet pumpkin finishes the fun. Put out the turkey, and you’re
set. A Silver medal winner at the
1999 Great American Beer Festival.” (365 Bottles of Beer for the Year 2003)
“This delicate and delectable ale is soft and creamy, with a spicy
bite that fits snugly into the overall mouthfeel. Hints of deftly distributed chocolate malt hover in the
background as citrus and candy sugar dance across the alcohol-prepped
(6.45%/vol.) palate. The nuanced
blendof spices makes it difficult to identify all the ingredients, but
cinnamon, ginger, and clove are definitely present. With its dark-garnet color and festive flavor, Yuletide is a
gem of an ale. Drink it at room
temperature to enjoy the fullest possible flavor.” (365 Bottles of Beer for the
Year 2003.)