パパが飲んだビールシリーズ70
醸造:ルイジアナ州ニューオリンズ
アクセス:
この醸造会社は瓶詰めビールを販売していないので、飲むためにはニューオリンズに行かなければならない。
飲めるビールの種類:
Red Stallion Ale
Black Forest Stout
ひとこと:
ワシントンの住人にとって、他の地方のマイクロ・ブルーでしか飲めない地ビールは垂涎の的である。しかも、その名がワシントンにまで鳴り響いているブランドであればなおのことだ。「クレッセント・シティ」は、そんなマイクロ・ブルーの1つである。「クレッセント」とは三日月のことで、「クレッセント・シティ」とは、ミシシッピー川とポンチャートレイン湖に挟まれ、三日月状に都市が発達したニューオリンズの別称である。そして、クレッセント・シティ醸造会社は、そのニューオリンズの観光の超目玉であるフレンチ・クオーター内、ディケーター通りに面し、19世紀末から20世紀前半にかけて南部最大のビール生産で栄えたジャクソン醸造会社(Jackson Brewery)の旧ビルの向かいにある。ジャクソン醸造会社のビルは今ではショッピングモールとなっていて、すぐ傍からミシシッピー川のリバー・クルーズ「ナッチェス号」が出航している。ジャクソン広場やフレンチ・マーケットにも近く、フレンチ・クォーター観光の中でも日中と夕方の集客が多い立地である。
飲める地ビールは3種類で、いずれも評価は高い。ルイジアナの地ビールといったら「ディクシー」と「アビータ」が有名だが、そのどちらよりも評価は上である。そりゃ自家製の新鮮なビールをその場で飲ませるわけだから、瓶詰めの2銘柄よりも鮮度が高いに決まっている。どれも美味しいのだが、あえて薄めのピルゼンをお薦めする。フレンチ・クォーターの夜は長い。スタウトのような濃厚なビールを宵の口に飲んでしまったら、とても夜中の12時まで持たない。それに、フレンチ・クォーターにはもう1つ有名なカクテル「ハリケーン」がある。これはたいていのバーで扱っているが、ボクが義父を案内して2003年4月にフレンチ・クォーターを訪れた際に入った「パット・オブライエンズ」の元祖「ハリケーン」はラムが効いていてボリュームも大きく、1杯飲み干したら足がフラフラになる。それにトライする前にビールを飲むなら、なるべく薄めのものが良いと思う。逆に「ハリケーン」の後にビールを飲むなら、ちゃんぽんにして悪酔いしないよう気をつけなければならない。
ニューオリンズでのまる1日の過ごし方として、ボクが最近考えたのは、
1.
朝は先ずCafé du Mondeに行ってカフェオレとベニエで済ませる。
2.
午前中は、チャールズ通り沿いの路面電車でアップタウンの観光をする。
3.
午前中に時間があれば、リバーウォークでショッピングをする。
4.
昼食はリバーウォーク内のフード・コートか、リバーウォーク近くのレストラン(Mulate’sがお薦め)、
5.
昼食後、水族館見学、
6.
午後2時30分発のリバー・クルーズ「ナッチェス号」乗船、4時30分帰港、
7.
夕方はお土産物を軽く見て回る。
8. 6時頃からクレッセント・シティで地ビール1、2杯、
9.
7時頃から本格的レストランで夕食、
10. 9時頃から生演奏の聴けるバーで一杯、
11. 10時頃からPreservation
Hallでディクシーランド・ジャズの生演奏を聴く。
12. 11時頃から生演奏の聴けるバーでもう一杯、
13. 12時過ぎにホテルに帰る。
即ち、クレッセント・シティは宵の口の一杯であり、その後、2ヶ所でさらに一杯やるわけだから、ペース配分を考えて飲まなければならない。気をつけましょう。くれぐれも、バーボン・ストリート辺りで夕方の4時くらいからベロベロに泥酔したりすることがないよう・・・
(2003年4月21日)