パパが飲んだビールシリーズ79
醸造:キャロン(ペルー)
アクセス:
勤務先の世界銀行から程近い、ペルー料理レストラン「エル・チャラン」で発見!
飲めるビールの種類:
“Acidic; some yeasty bitterness; very mild
aroma; not bland, but undistinguished; like ginger ale in texture; smooth and
unobtrusive; unexciting and rather routine. Compatible with deli-style foods.” (The Beer Lover’s Rating
Guide)
ひとこと:
最近、このシリーズの記述のスピードが鈍っていると思われる方が中にはいらっしゃるかもしれない。実は、山田パパ、今年初めて「花粉症」に陥り、鼻をグシュグシュやっているだけでなく、時々クシャミが止まらなくなって、4月下旬からずっと喉の痛みに苦しんでいる。舌も相当に荒れているようで、とにかくビールが美味しく感じられない。一度、あの「ピルズナー・ウーアケル」を飲んでみたが、これがちっとも美味しくなかった。次回紹介しようと考えているミューヨーク州産の幻の地ビール「オメガング」のあのベルギースタイルの舌触りも、ただ単に泥っぽく感じて、言い方悪いけどヘドロを飲んでいるような感覚だった。
そんな悪戦苦闘を約1ヵ月繰り広げた後、ようやくその気になって飲んでみたのが「キャロン」だった。たまたま、日本から来られたお客様を案内して、ワシントン市内I通りにあるペルー料理レストランに行くことになり、折角のチャンスだからペルーのビールに挑戦してみようという気持ちになった。
ペルー料理って、意外と味付けが濃い。何となくピリッとした辛さのないカレーライスみたいな料理があったり、ニンニクをガンガンに効かせたコッテリ系のエビチリがあったりする。さっぱり系の料理が少ないのではないかと思った。そういう意味では、ペルーの代表的ビールがピルゼンになるのは当然のような気がする。ボブ・クライン氏の評価は2.3で、ピルゼンとしては可もなく不可もなくといったところだ。わざわざどこかの酒屋から買って来て、こってり系の食事に合わせて自宅で飲むようなタイプのビールではないかもしれないが、ペルー料理のレストランに行って、わざわざ「バドワイザー」や「ハイネケン」をオーダーせずとも、あえて長いものには巻かれろ的に、その国の代表的ビールに挑戦するのもいいと思った。
(2003年5月26日)