理想の酒を求めて(日本編) (5)

Hoegaarden

醸造地:ルーヴェン(ベルギー)

日本で飲める商品:Stella Artois Pilsner

有識者の評価
"Watery at first taste, but carbonation will fill out the body after two or three sips; flavor remains a little flat; virtually no aroma; label proclaims "Belgium's premium Beer." Versatile enough to go with a range of foods, from poached eggs at brunch to seafood or steak.." (Bob Klein, The Beer Lover's Rating Guide)

ひとこと:

ベルギーの多国籍企業インターブルー社のグローバル化戦略の中心ブランドがこのステラ・アルトワだ。アメリカでも日本でも、ちょっと探せば必ずある。バドワイザーほどのバタ臭さはなく、ラベルもファッショナブルで何となく手を伸ばしたくなるビールだ。ベルギービールといえばどちらかというと常温発酵のエールが多いのであるが、市場を世界に定めて大量生産を目指すステラ・アルトワは、工場生産と大量輸送を前提とした低温発酵のラガービールである。ちょっと癖があるベルギーのビールに疲れて「ああちょっと日本のラガーが恋しいな」と思った時には注文してみて下さい。

ただ、少なくともブリュッセル市内で見た限り、ちょっとの間滞在しただけでの印象に過ぎないが、缶ビールとしてのステラ・アルトワ以上に、ジュピレ(Jupiler)という缶ビールの方を多く見かけた気がする。ジュピレも同じピルズナー系のラガービールで、こちらもインターブリュー社の国内市場向け主力ブランドだ。あまりに市内でよく見かけたために、ジュピレを賞味する機会を逃してしまったが、ステラ・アルトワやジュピレといったラガービールは味が殆ど変わらないのではないかと思う。

ステラ・アルトワのHPはこちらから

(2004年6月25日)