サンチャイ通信 in America

 

No. 3

2001年3月1日

 

編集: 山田浩司&美澄

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みきちゃんの幼稚園デビュー

2月1日より樹生がWestgate Child Centerという幼稚園に通い始めました。色々見学していた時は「幼稚園見に行くよ。」というと喜んで行っていた樹生ですが、そこに残されると聞いたら最初の2日(木、金)は朝泣いて行くのをいやがりました。親がいなくなれば落ち着いて塗り絵をしていたそうですが、迎えにいくと泣きべそをかきました。週があけてからは行くことには抵抗しなくなりましたが、別れる時泣きそうな顔をっしました。幼稚園では海の動物、バレンタインデーなど週毎にテーマが決められていて、それについての話をしたり塗り絵や工作をしたりしています。朝9時前にいくと軽食を出してもらえます。給食、おやつもあります。その日によって食べたり食べなかったりですが、9時からサークルタイムと言って輪になって一週間

し集感うかんたした

我が家のウィルス禍

 

光熱費、我が家を圧迫!  

先月のサンチャイ通信で12月のガス料金が238ドルだったことを紹介したが、1月はもっと凄かった。345ドルに達したのである。12月の請求書に愕然として1月はそれなりに省エネに努力をしたつもりだったのにこの結果。ショックを感じて2ヶ月分の請求書を比較してみた。

ガス料金は、最初の25サーム(法定熱量単位)までの単価が下がり、次の100サームまでとそれ以上のガス使用の単価が値上げされている。明らかにガス消費の節約を促す料金設定。供給会社のワシントン・ガスは天然ガスを外部調達しており、その購入費と輸送費がガス消費容量に応じて加算されるが、この単価が1サーム当たり14セント上昇している。しかし、最大の要因は消費容量の増加にあるということだった。12月は家族到着が15日でそれ以前は日中の暖房を切っていたことからすると、1ヶ月普通に使っていればこれくらいにはなったのかもしれない。

新聞報道によると、ワシントン地区の2000年12月のガス消費は、前年同月比70%の上昇だそうだ。既述の通り、ワシントン・ガス会社の料金体系は、調達コストをそのまま料金に転嫁するシステムである。ガス調達は天然ガス商品取引市場でのスポット価格で行なわれているが、この取引価格が、1995〜99年の平均1000立方㌳当たり2.50ドルから、12月には10ドル近くに達したという。電力危機に陥っているカリフォルニア州では、20ドルを超えたそうである。こうした料金値上がりの原因は、この冬の異常寒波と、原油価格の上昇に連動してガスの受給が逼迫したことがある。

2月は寒さも緩み、気温が20℃に達した日もあった。−5℃を下回った日はあまりなく、明らかに暖かくなったと思う。暖房の必要がない日が多かったので、1月のようなことはないかもしれない。それでも、ガス消費量を抑制する努力は欠かさない。美澄はセントラル・ヒーティングのフィルターを掃除した。確かにそれで暖房が暖かくなった気がする。さらにダクトの清掃を行なうべく、大家に業者はどこを使えばいいかを照会中である。燃焼効率を高めれば、もっと節約はできる筈だ。(浩司)

 

過ぎ去りし栄光の日々

珍しく世相ネタを1つ。

クリントン前大統領の政策が経済中心で1990年代の空前の景気拡大に貢献したことについては高い評価を受けている。これは、2000年の大統領選で、ブッシュ、ゴア両候補ともに何となくひ弱なイメージがあったのと裏腹で、選挙戦を通じてクリントン大統領の評価は高かったように思う。そのクリントン氏、大統領時代に行なった恩赦が身内に甘かったというので、顰蹙を買っている。2000年の大統領選と同時に実施された上院議員選挙でヒラリー夫人がニューヨーク州から立候補して当選したが、同州内にあるユダヤ教のある宗派の信者の多い居住区の政治犯の刑期を短縮する決定を事前にしていて、その結果、本来なら共和党に投票する筈の同宗派の信者が民主党に投票したとか。これ以外にも、クリントン氏の実兄や、ヒラリー夫人の実兄が、恩赦の口利きをするのと引き換えに賄賂を受け取っていた事実が次々と明るみになり、ヒラリー夫人は兄との絶縁を宣言するに至っている。囚人の中にはドラッグ(麻薬)ディーラーというのもいたらしい。

もう1人、このところ過去の栄光に陰りが見せた人物がいる。プロ・バスケットボールのスーパースター、マイケル・ジョーダンである。80年代末から90年代にかけて、在籍したシカゴ・ブルズを二度の3年連続ナショナル・チャンピオンに導いたカリスマ的プレーヤーである。彼は、引退後、プロ球団の経営に興味を示し、故郷から近いワシントンDCのワシントン・ブレッツの共同経営者に2年前に名を連ねた。これを機会にブレッツは「ウィザーズ」と改称し、心機一転を期した。ここまでは良かった。

ウィザーズは、昨シーズンの成績は若干の負け越し。全国的に名の知れた選手は少ないが、平均点以上の成績を残せる中堅選手の層が厚く、登録選手の平均年俸は全米第2位、ちゃんとした監督とリーダーがいれば、優勝争いしてもおかしくないと、今シーズンの前評判はそれほど悪くなかった。ところが、蓋を開けてみると、連敗、連敗、また連敗で、3月4日現在13勝46敗で、東カンファレンスの大西洋ディビジョンの最下位を堂々独走中である。惜敗だったらともかく、負け方が一方的で、テレビで観ていても全く強さを感じさせない。挙げ句は中心選手が飲酒運転で捕まり、謹慎処分を受けた。

経営する球団の成績がこうだと、批判は経営者に名を連ねる元スーパースターにも向けられる。一体何を選手に指導しているのかと。曰く、ジョーダンはDCにいるよりも、シカゴにいる時間の方が圧倒的に長い云々。経営とグランドの話は別だと思うが、ファンはなかなかそうは見てくれない。

ウィザーズは、主力選手をトレードで放出する等、手は打っているのだが、これだけ負けると、簡単に体制を建て直すのは難しいだろう。皮肉なことに、今年のNBAのオールスター・ゲームは、2月11日にDCで開催された。ウィザーズから誰も選ばれていないことは言うまでもない。    (浩司)